一条工務店の性能なら水害保険は入らなくていい?
みんな水害保険は加入しているの?
一条工務店の耐水害住宅でも水害保険に加入した方がいいかも
水害保険は付帯率66%
ハザードマップを確認しながら加入を考えよう
付帯率:住宅契約時に火災保険とセットで加入する割合
加入率:全世帯での加入割合
新規契約では付帯率が参考になる
一条工務店の性能なら水害にも強く保険に入らなくてもいいと考えてませんか?
一条工務店の家でも洪水で窓のサッシや下水などから浸水します
確かに耐水害住宅のような水に浮く家なら浸水のリスクはありません
しかし浸水以外でも水害による被害は考えられます
流木や土砂崩れで家が損壊
庭木や門柱、エコキュートや室外機などの設備が破損
水害保険は耐水害住宅であってもハザードマップで洪水や土砂崩れのリスクが高いときには加入しましょう
- 水害保険の内容を解説
- 耐水害住宅の水害保険加入を検討
- 水害保険が必要か自分で検討できるようになる
火災保険を検討中の方は火災保険の解説記事も参考にしてください
実際にあった水害による被害状況
水害による被害とは
台風、暴風雨、豪雨などによる洪水、高潮、土砂崩れで生じた損害
水害による被害は年々増加しており、約30年で1.44倍になっている
水害は毎年大きな被害を全国で起こしている
2010年から2019年の10年間の統計データでは約98%の市町村で水害が発生
資料:防災・減災のススメ
全国の水害被害は増加傾向です
水害は日本全国、どこでも起こる
被害の起こりやすい地域はハザードマップで把握しておきましょう
水害はハザードマップの確認が重要
ハザードマップでは、洪水によりどれくらい浸水する可能性があるか色分けしています
ハザードマップでは洪水だけでなく土砂災害も確認できます
水害は地形によって大きくリスクが変わるため、ハザードマップの確認が重要
水害保険はハザードマップでリスクをみて検討しましょう
水害保険の補償内容を解説
水害による被害は大きく分けて3種類あります
- 浸水被害
- 建物の被害
- 家財の被害
水害保険で補償できる内容と補償額の支払い基準を解説していきます
浸水被害とは
台風や高潮、集中豪雨、雪解け水による河川の氾濫や洪水で生じた建物の浸水
主に窓サッシや水道管などから水が浸入してきます
浸水すると建物だけでなく家の中にある家財も使い物にならなくなります
地震による津波での被害は地震保険が適応されます
一条工務店では浸水対策で耐水害住宅をオプションで採用可能です
耐水害住宅は水に浮いて浸水を防止します
一条工務店がしている浸水対策の実験動画を載せておきます
浸水の様子と耐水害住宅の内容がわかるので参考にしてください
建物の被害による補償内容を解説
門柱や塀、物置、車庫、庭木、冷暖房設備、壁紙、電気、ガス、水道、物干、外灯などの屋外設備
集中豪雨や台風、雪解け水による洪水・土砂崩れや土石流による被害で建物が損害を受けたときに補償を受けられる
家財の被害による補償内容を解説
家財は建物とは違い家の内外にあり、移動できるものが対象です
家具、家電、衣類、自転車、バイク、貴金属、宝石や骨とう品、絵画等の美術品など
自動車は車両保険で補償されるため、家財の補償に加入していても補償の対象外です
水害保険の支払い基準
- 建物(家財)の保険価額に対して30%以上の損害
- 「床上浸水」または「地盤面から45cmを超える浸水」
- 床下浸水の場合は特約が必要になることがある
火災保険は被害状況によってもらえる補償金が変わります
水害保険でもそれは同様です
被害額の計算は保険会社が第三者機関に依頼して調査が行われます
被災時はまず保険会社に連絡しましょう
水害にあっても基準を満たさなければ保険金をもらえない
家を建て直すほどの保険金をもらうのも大変
だけど特約で補償金額を上げることもできるよ
特約に入ると保険料が高額になるね
水害保険の相場はいくらか
水害保険があるかどうかで火災保険の保険料が大きくかわります
水害保険は特約の中で一番高額な補償といっていいです
水害保険は年間2万円前後の増額で加入できる
保険内容や保険会社によっても変わりますが、5年契約で10万円前後増額になります
10年で20万円
大きな水害が起こらないなら加入したくないですね
水害保険の付帯率は66%
加入率は都道府県別に大きく異なります
- 全国平均66%になっている
- 中国四国で最も多く75~79%
- 東北や関東では65%前後
参考:火災保険 水災補償付帯率|損害保険料率算出機構 (giroj.or.jp)
地震保険の33.9%と比べて付帯率が高くなっています
年々集中豪雨は増加しているが、付帯率は減少傾向です
洪水など水害対策が充実してきたことも要因の一つでしょう
一条工務店の耐水害住宅でも水害保険は必要
耐水害住宅は洪水が起こっても家が水面に浮き浸水を防ぎます
水害による被害は浸水が確かに多いですが、窓ガラスや外壁、門柱など家の外にある設備にも被害がでます
水で流れてきた大木や自動車、流れてきた建物がぶつかることも考えられます
浸水以外の対策が難しく、水害リスクの高い地域なら保険加入は必要
水害にあったときにもらえる補助金がある
火災による被災と同じで水害でも補助金がもらえます
- 被災者生活再建支援制度
- 災害援護資金
- 災害障害見舞金
- 災害弔慰金
- 税金の減額
被災者生活再建支援制度とは
被災時にもらえる補助金は家の全壊で上限300万円もらえます
半壊では上限250万円です
しかし同一地域で10世帯以上の住宅全壊被害が出るほどの自然災害でしか補助金はでません
参考:内閣府HP
災害援護資金とは
自然災害で怪我をしたり、家や家財に被害を受けた人が低金利で貸付を受けられる
限度額は350万円、3年間無利子で借りられます
参考:厚生労働省HP
災害障害見舞金とは
自然災害によって負傷や疾病にかかり、完治した後にも精神・身体に後遺症が残ってしまった方へ支給される支援金です
上限は250万円
参考:厚生労働省HP
災害弔慰金とは
自然災害で家族が亡くなった場合の遺族年金です
上限は500万円
参考:厚生労働省HP
税金の減額
被災時に災害減免法により所得税が軽減・免除されます
所得金額の合計額 | 軽減または免除される所得税の額 |
---|---|
500万円以下 | 所得税の額の全額 |
500万円を超え750万円以下 | 所得税の額の2分の1 |
750万円を超え1,000万円以下 | 所得税の額の4分の1 |
※税金の減額を受ける条件は損害金額が時価の2分の1以上かつ、災害にあった年の所得金額の合計額が1,000万円以下
まとめ
水害による被害とは
台風、暴風雨、豪雨などによる洪水、高潮、土砂崩れで生じた損害
水害は年々増加している
2008年から10年間で全国97%の市町村で水害が発生
水害は日本全国、どこでも起こる
被害の起こりやすい地域はハザードマップで把握しておきましょう
水害のよる被害は大きくわけて3種類あります
- 浸水被害
- 建物の被害
- 家財の被害
浸水による被害は台風や高潮、集中豪雨、雪解け水による河川の氾濫や洪水で生じた建物の浸水が対象です
門柱や塀、物置、車庫、庭木、冷暖房設備、壁紙、電気、ガス、水道、物干、外灯などの屋外設備
家具、家電、衣類、自転車、バイク、貴金属、宝石や骨とう品、絵画等の美術品など
水害保険の付帯率
- 全国平均66%になっている
- 中国四国で最も多く75~79%
- 東北や関東では65%前後
地震保険の33.9%と比べて付帯率が高くなっています
水害保険は多くが付帯しているが、年間2万円と高額な保険料です
できれば払いたくないですよね
もし保険加入しない場合は被災による補助金に頼ることになります
火災による被災と同じで水害でも補助金がもらえます
- 被災者生活再建支援制度
- 災害援護資金
- 災害障害見舞金
- 災害弔慰金
- 税金の減額
被害状況に応じて補助金がもらえますが、確実にもらえるお金ではありません
ハザードマップを見て水害のリスクがあるのなら、水害保険は加入しておく方が安心です