理想を言えばフロアコーティング。でも高額で失敗されたら後悔しそう。
手軽なワックスにしようかな。一条工務店のフローリングに使えるワックスはあるの?
フロアコーティングは無理だけど、手軽に安くDIYできるワックスがしたいという人に向けて一条工務店推奨のワックスを紹介するね。
一条工務店のフローリングは柔らかく、キズに弱いです。
またワックスフリーで汚れに強いと言われていますが、何もしていないとフローリングはすぐに劣化します。
フローリングは10~15年で張り替えが一般的。張替えには6畳当たり10万円前後かかります。
参考:SUUMO
将来的にフローリングを張り替えたらいいと思ってたけど、結構高いのね。我が家だと50万円くらいかかるのかしら。
基本的にフロアコーティングをおすすめしているけど、せめてワックスで保護するだけでも効果はあると思うよ。
キズや汚れ、劣化防止で張り替え期間を延長するならフロアコーティングがおすすめ。
フロアコーティングの解説記事を参考にしてください。
ワックスなら失敗してもやり直せるので、軽い気持ちでDIYできます。キズ予防はできませんが、汚れ防止や滑り止め効果は目で見てわかります。
- ワックスのメリットとデメリット
- ワックスの使い方
- メンテナンスの注意点
記事内で紹介するワックスは、一条工務店で推奨されているリンレイのハイテクフローリングコートです。
1本あたり4L、121坪のワックスがけが可能。1年2回推奨なので、購入は1本あれば十分かと思います。
透明でクリアな層をフローリングに張るイメージです。ホコリや汚れ防止効果はレビューでも高いよ。
子どもやペットがいる家はご飯や飲み物こぼし、嘔吐物や粗相など、フローリングを劣化させる原因がたくさん。
すき間に水分が入れば木材は腐ります。手軽にワックスで膜を張ってフローリングを守りましょう。
ワックスのメリットとデメリットを解説
ワックスは光沢のある透明の膜をフローリングの上に作り、汚れや劣化から床を守れることです。
そしてデメリットとしてキズ防止効果はほとんどないことや、フロアコーティングよりもメンテナンスが面倒なところです。
ここではワックスの特徴の詳細を解説していきます。
キズに強くなるは嘘?
参考:リンレイHP
ワックスはフローリングの上にアクリルの硬い層を作ります。
アクリルの硬度はモース硬度で2H程度です。爪より少しやわらかい素材で、決して高い強度はありません。
スマホのフィルムよりも硬度が低く、物を落としたらキズはつきます。キズなしはフロアコーティングでも不可能なので、期待しすぎないようにしてください。
何もしないよりはマシぐらいな感覚です。
光沢のあるフローリングへ
目に見えないフローリングの凹凸を埋めて、光をきれいに反射します。
少しだけ光沢がありますね。
ただ、フローリングのすき間を埋めるのは、必ずしも良いとは限りません。
フローリングのすき間(目地)を埋めると以下の可能性があります。
- ハウスメーカーの保証が使えなくなる。
- ワックスの水分がすき間に侵入して腐食する。
フロアコーティングでも目地を埋めると、ハウスメーカーの保証が使えなくなるため、今は目地を埋めないのが主流になっています。
でも、DIYでそこまで細かくできないから、ワックスを使うと目地は埋めちゃうかな。
ワックスは将来的に床の張替えが必須だから、気にしなくてもいいかも。
汚れが落ちやすく、掃除が楽になる
ほこりや汚れが直接フローリングにつかず、軽くふき取るだけで汚れが取れます。
メンテナンスがラクなのは、ワックス最大のメリット。
子どもの嘔吐やペットの粗相など、消毒液を床に使えるのもありがたい。
フローリングは、何もしていないと消毒液を使えないから注意してね。
滑り止め効果で子どもやペットが転倒しない
一条工務店のモクリアを含めたフローリングは滑りやすいです。
一条工務店のフローリング解説記事も参考にしてください。
子どもやペットが滑って転倒する危険があり、滑りやすいフローリングはワックスやフロアコーティングをしましょう。
とくにペットはフローリングが滑ると、股関節や足腰を痛めてしまい、大ケガにつながります。
ペットのためにフロアコーティングをする人もいます。最近では、ペット専門のコーティング業者も人気です。
ワックスは失敗してもぬり直しができる
ワックスはフロアコーティングと違い、ぬり直しができます。
DIYでワックスをかけたときに失敗しても、スポンジたわしとワックスはがしを使えば簡単にはがせます。
ワックスはDIYする人がほとんど。失敗しても大丈夫なのは安心ですね。
ワックスはがしはワックスと同じリンレイのものを使用しましょう。
ワックスがけのやりかた
ここからは実際にワックスを使うときの方法を紹介していきます。
ワックスがけの下準備
ワックスはフロアコーティングの下準備と同じです。
- ホコリやゴミをとる
- 床拭きをする
- 養生テープを貼る
掃除はしっかりしておかないと、ワックスで作る膜の下にホコリや髪の毛が入り込みます。
また、床拭きは面倒ですが、中性洗剤(台所洗剤で可)でぞうきんがけを行い、水拭きを2回しておきましょう。
その後しっかり感想させましょう。
最後にドアや建具、家具、ワックスがけをしない床などを養生テープで保護してください。
養生テープは太めを選んでください。幅木は1mmほど床から空けてテープを貼りましょう。
実際にワックスがけをする
養生テープをワックスのつけたくないところに貼り、ワックスがけをしましょう。
ワックスは直接床につけずに布にしみこませましょう。
ワックスがけのモップはこちらが推奨品です。
薬液量が多すぎると乾燥に時間がかかったり、ムラの原因になるので注意してください。
布にワックスをしみこませたら、なでるように板目に沿って一定方向で塗っていきます。
塗った後、フローリングが白く見えたらワックスが多い証拠。透明に薄く塗りましょう。
最後に乾燥させる
30分も乾燥させればほとんど乾燥します。換気をしっかり行いましょう。
ワックスがけにコツ3つ
参考:リンレイHP
ワックスがけをするコツ3つを紹介します。
天気の良い日にワックスがけしましょう
ワックスが乾燥しやすい環境は
- 室温20℃
- 湿度60%
しっかりワックスを乾かすことで、ムラのないきれいなフローリングが仕上がります。
雨の日や湿度の高い梅雨の季節は避けましょう。
ワックスがけは年2回が推奨。施工する時期は決めておきましょう。
初回は2度塗りしましょう
ワックスの初回や、完全に前のワックスが取れいる場合は2回しっかりと塗りましょう。
1回目のワックスがしっかり乾燥させて2回目を塗らないと白くなります。
ワックスがけを行う順番も決めておく
部屋の一番奥から出口に向かってぬっていくイメージで塗ってください。
乾燥するまでワックスがけしたところを通れません。
早く乾燥させるために
- 外からなど窓を開けられるようにしておきましょう。
- エアコンを使用する場合も出口近くから操作しましょう。
普段掃除するときの注意点
普段の掃除で気を付けることがあります。
- 化学ぞうきん
- 流動パラフィンフロアシート
この二つは使用を避けてください。
具体的には
- マイクロファイバー
- マジッククロスのぞうきん
- クイックルワイパーなど
ワックスが取れてしまいます。
まさかクイックルワイパーが使えないとは。
無添加のドライシートなら使ってもいいから、ワイパーを使った掃除がダメなわけじゃないよ、安心して。
クイックルワイパーには流動パラフィンが含まれており、ワックスがはがれます。下記のようなドライシートを使用してください。
ワックスのはがし方
ワックスが失敗した場合や、部分的にむらや汚れが目立つようになり、ぬり直したい場合は一度ワックスをはがしましょう。
マーキングしましょう
ワックスをはがしたい部分を養生テープでかこいましょう。
ワックスはがし上手を準備する
ワックスをはがす場合は推奨のワックスはがしがあります
付属のスポンジタワシに10mlほど水をつけましょう。
実際にワックスをはがしましょう
スポンジタワシのタワシの面で、正方形になるようにワックスはがしを均一に塗り広げましょう。
なじませると1~2分で白くなってきます。これは古いワックスです。
この白い部分をタワシ面でこすりとります。乾いた場合は水を足しましょう。
強くこすりすぎるとキズの原因になるため注意してね。
水拭きで仕上げをする
白い部分が取れたら、水拭きを3回以上行いきれいに整えましょう。
古いワックスが残っていると、新しいワックスを塗ったときにムラや白くなる原因に。
ワックスは定期的にはがす必要がある
ワックスは半年から1年ごとにぬり直しが必要になります。
そのタイミングで重ねぬりをしても問題ないのですが、重ねぬりをしているとフローリングが黒ずんできます。
5年程度で一度全てはがしてぬり直しをしてください。
全部屋のワックスをはがすと一日では終わらない可能性も。
はがすときだけ業者に依頼するのも可。
ダスキンのような大手のハウスクリーニング業者に依頼するのがいいと思います。
ワックスをはがして新しいワックスをぬってくれます。その後はまた自分でぬっていけばいいでしょう。
面倒なら業者にワックスがけを依頼してもいいかな。
結局依頼するならフロアコーティングの方がいいと思うよ。
ワックスを長期的に使うならフロアコーティングがお得。でも数年間だけ使うならワックスが手軽です。
フロアコーティングと悩んでいる方は、フロアコーティング解説記事を参考にしてください。
記事内でフロアコーティングのデメリットも一緒に紹介しています。
まとめ
- 気になるところだけ
- 年2回くらいなら苦にならない
- 10年以上など、長期的に使わない
というかたはワックスでも良いかもしれません。
もしワックスがけをするなら、一条工務店推奨のリンレイワックスを使用しましょう。
ワックスは定期的にはがしてメンテナンスが必要です。
ワックスはがしも同じリンレイの商品を使ってください。
ただし、ワックスも長期的に使用するとメンテナンス費用が高くなります。
結果、フロアコーティングの方が安くなるということも。
フロアコーティングに興味があれば、私がおすすめしている森のしずくの解説記事を参考にしてください。
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