- 一条工務店の断熱材ってどんなものを使っているの?
- グランセゾンだと性能が落ちるけど大丈夫?
- 一条工務店の性能を他のメーカーでできないの?
一条工務店の断熱材
- アイスマート=高性能ウレタンフォーム
- グランセゾン=EPS1号相当を使用
どちらもグラスウールよりも高性能で質がよいです
グランセゾンはアイスマートより性能は落ちるが、住み心地に影響はありません
他社で同じ性能を目指すと
- 予算が一条工務店を超えるか
- 同じ物ができない
私は一条工務店で契約するときに他社でも同じような性能で建てられないか調べましたが、どこのメーカーでもできませんでした
結果、一条工務店を選択しました
そして最初に悩んだのがアイスマートかグランセゾンの選択です
展示場や完成見学会に何度も足を運び、営業担当から話を聞いてグランセゾンに決めました
実際の生活では肌に感じてわかるほどの差はないということです
今住んでいるグランセゾンでも快適な生活ができており満足しています
- 一条工務店の断熱材をアイスマートとグランセゾンそれぞれ解説
- 一条工務店で使う断熱材のデメリット
- 他社との断熱性能の比較
グランセゾンに住んだ実際の感想を含めて解説していきます
- 一条工務店の断熱材は高性能だが、他社でも似た性能の断熱材は使用できる
- 床暖房や換気システム、窓の性能など一条工務店でしかできないものが多く、高性能でコスパの高い家を建てたいなら一条工務店一択
- アイスマートとグランセゾンならどちらに住んでも快適な生活ができる
一条工務店の断熱材はグラスウールより高性能
断熱材とは家を外気から守る壁です
よい断熱材を使えば外の熱や冷気が入らず、室内の空気を快適に保てるのね
快適な空気を保てることで省エネ効果も高いんだよ
一条工務店の断熱性能は6倍も省エネ効果がある
一般的な住宅だと断熱性能の低いグラウスールなどが使われています
断熱性能はQ値で表すことができ、一条工務店の性能との差は比べるまでもありません
高性能の一条工務店では年間の光熱費が6倍安くなります
初期費用の高い一条工務店でも、将来的にかかる費用は安くなります
仮に図のように年間21万円だと30年で600万円以上の差が出ますね
一条工務店の断熱性能や気密性についてはこちらの記事を参考にしてください
実は一条工務店でもグラスウールが使われている
一条工務店でも実は屋根裏収納にグラスウールが使われています。
屋根裏収納は室外の扱いであり、ロスガードによる換気もできません。
収納量が大幅に増える代わりに注意事項が複数あります。
収納に不安な方は屋根裏収納の記事を参考にしてください。
アイスマートの高性能ウレタンフォームは分厚い
出典:一条工務店HP
一条工務店の人気商品であるアイスマートで使っている断熱材は高性能ウレタンフォームです
グラスウールよりも2倍断熱性能が高いものになります
グラスウールよりも薄いのに2倍高性能
今人気のグランスマートもアイスマートと同じ断熱材だね
出典:一条工務店HP
しかし壁は分厚くなるため窓枠は10㎝近くになります
ハニカムシェードの内側にカーテンを設置できるぐらい余裕がある
個人的には窓枠に物がおけて便利
アルゴンガスに変更となり窓が分厚くなった
今までは性能の高いクリプトンガスを窓ガラスの内側に注入していました
しかしクリプトンガスの供給がストップしてしまい在庫がなくなったため、窓ガラスを分厚くして工夫し性能が低下するのを防ぎました
- 窓自体が分厚くなったことで窓枠が1cmほど狭くなった
- グランセゾンは窓枠からハニカムシェードが1cmはみ出す
グランセゾンでは窓枠からハニカムシェードがはみ出すため、大きなデメリットとなりました
しかし高性能な樹脂トリプルサッシの窓が標準なハウスメーカーは他にありません
グランセゾンはEPS1号相当
出典:一条工務店HP
グランセゾンの断熱材はグラスウールよりも断熱性能が1.2倍高いです
EPS断熱材と違い耐火性能が高く燃えにくいよう改良されています
EPS素材とは
EPSはビーズ法ポリスチレンフォームといって、ポリスチレン樹脂と炭化水素系の発泡剤からなる原料ビーズを予備発泡させた後に、金型に充填し加熱することによって約30倍から80倍に発泡させてつくられます。
EPS素材は特号から4号まであります
4号⇒3号⇒2号⇒1号⇒特号の順番で性能が高くなる
参考:EPS断熱建材総合サイト
外中ダブル断熱でさらに断熱性能を高めている
家の中側だけでなく壁の外側にも断熱材をつめたダブル断熱を採用
さらに一条工務店は壁だけでなく天井や床も断熱材で分厚くしている
出典:一条工務店HP
- 外壁:高性能ウレタンフォーム140mm+50mm
- 天井:高性能ウレタンフォーム235mm
- 床:高性能ウレタンフォーム140mm
グランセゾンにはダブル断熱が使われていない
グランセゾンはダブル断熱が採用されていません
さらに断熱材もアイスマートやグランスマートよりも薄くなっています
アイスマート | グランセゾン | |
外壁 | 高性能ウレタンフォーム140mm+50mm | EPS1号相当120mm |
天井 | 高性能ウレタンフォーム235mm | EPS1号相当145mm |
床 | 高性能ウレタンフォーム140mm | EPS1号相当90mm |
この断熱材の差がQ値の差につながっています
アイスマート | グランセゾン | |
Q値 | 0.51 | 0.98 |
住宅業界トップクラスのアイスマート
しかしグランセゾンも十分高性能でトップレベル
住みごごちとしては大きな差はでません
けど性能が落ちると聞くとグランセゾン悩むよね
グランセゾンの方が見た目が好き、設備が魅力的と思う人はグランセゾンでも良いよ
実際に住んでみると快適な生活はどちらでもできるからね
一条工務店の断熱材を他の断熱材と比較
よく使われている断熱材はグラスウールとロックウールです
一条工務店の断熱材はそのどちらの断熱材よりも高性能になっています
- 薄いのに高断熱効果
- 湿気に強く長寿命を実現
- 燃えにくい素材
断熱性の比較
一条工務店の性能ウレタンフォームはグラスウールの2倍の断熱性、EPS1号相当は1.2倍の断熱性があります
しかもグラスウールよりも薄いので同じ厚さを詰めると性能の差は圧倒的です
もう一つロックウールという断熱材があります
- 断熱性は変わらない(熱伝導率0.038~0.039)
- 耐火性能はロックウールが高い(700度まで耐えられる)
- どちらも湿気を含みやすく劣化する可能性がある
一条工務店の断熱材は熱伝導率が0.031以下
ダブル断熱で最大0.2まで性能を高められます
湿気にも火にも強いです
ほとんどのハウスメーカーでグラスウールやロックウールが使われている
一部だけ他の断熱材を使ているところもあるが、全て違う断熱材を使っているところは少ない
断熱材は断熱性能だけをみてはダメ
水分の含みやすさは透湿率でみます
値の低い方が水分を通しやすく湿気に強い素材になります
一条工務店の断熱材の方が圧倒的に湿気に強い
湿気で断熱材の断熱性能が大幅に低下します
水分を含むと重く、大きくなるため壁のすき間も増え気密性も低下します
結露で劣化し家の寿命も短くなる
断熱材は断熱性能だけ見てもダメなんだね
一条工務店の断熱材のデメリットは高額なだけ?
一条工務店の断熱材が高性能で断熱性だけでなく湿気にも強いと説明しました
そんな高性能な断熱材のデメリットを解説します
性能のいい断熱材なんだから高いだけじゃないの?
残念ながら高いだけじゃないんだ
みんながよく聞く一条ルールに関係してくるよ
一条ルールと断熱材の関係は性能を保つため
一条工務店は『家は性能』というだけあって国内トップクラスの高性能住宅です
その性能の高さから人気が急上昇し1年先まで予約いっぱいといった状態
性能が高いゆえに制限が多い
一条工務店でよく聞くのが一条ルールです
一条ルールの大きなもとになっているのが『家の性能』です
一条工務店はフィリピンの工場で大半を製造しています
だれが作っても性能が落ちにくいようにするためだよね
工場でつくれば人の手が入らないので、どの家も高い性能かつコスパの良い住宅が建てられるんだよ
しかし工場でつくるためちょっとした変更ができません
- 例えば壁にニッチをつくる
- 壁のない広いLDK
- 室内窓をつくるなど
壁に穴をあけたり形を変える、広い部屋を作るなどが難しくなります
耐震を保つために壁の中に入っている柱もあり、よけいにアレンジが難しくなっているのです
しかも耐震性能や気密性が低下しないよう、アイスマートだと総二階の制限や大きなLDKに突然登場する耐震壁といった一条ルールが登場します
一条ルールがあるから性能が高く、コスパの良い家が建てられる
一条ルールを曲げるほどに性能は悪くなる
高い断熱性能は室内をサウナにする
魔法瓶のような家=高性能住宅という謳い文句があります
たしかに家中快適な空間を少ない電気代で実現できます
しかし外が熱いと窓などから入ってきた熱が室内にこもりサウナ状態になります
一般的な住宅では窓を開けるといいだけですが、一条工務店は第一種換気システムのロスガードを使っています
一条工務店を選んだ人は窓を開けない生活を目指していると思います
窓を開けたらラクだけど開けたくないですよね
高性能住宅ではこのサウナ現象はあきらめるしかありません
太陽光発電もあるから24時間エアコン使えばいいのよ
電気代も賃貸のときより安いし快適で貯金もできる
そうだね
高性能住宅に住むならエアコンは必須
住みながら調整をして慣れていこう
なぜ他の大手ハウスメーカーは一条工務店のようにしないのか
おしゃれで住みやすいハウスメーカーはたくさんあります
そんなハウスメーカーがなぜ一条工務店のように性能を求めないのか説明していきます
そもそもコンセプトが違う
一条工務店は高い性能と生涯メンテナンスフリーを目指しています
生涯かわらない性能を目指す一条工務店と他のハウスメーカーの大きな違いはコンセプトです
たとえば大手のハウスメーカーでよく聞いたのは、家はメンテナンスしながら住んでいくものという考え方です
無垢床のようにキズや劣化があるほど味がでて思い出になるものもある
一条工務店は床暖房なので無垢床が採用できません
劣化していく家は確かに味があっていいですよね
古くてメンテナンスが必要な実家も趣きがあっていいよね
子どもとの思いでが詰まった大切な家だと思う
あえて三種換気を選んでいるメーカーもある
一条工務店のような高性能住宅を実現するためには一種換気システムが必要です
しかし現実問題、今建っている家のほとんどが三種換気になっています
- 三種換気はメンテナンスが不要
- コストがかからず安い
- 間取りの工夫で空気の流れを作れば窓換気でも十分快適
- 採光も調整して夏は涼しく、冬は暖かくできるなど
三種換気でも工夫次第である程度快適な家はつくれます
しかも一種換気より圧倒的に安く建てられる
これから家を建てる人にとっても三種換気の方が身近でイメージしやすいです
三種換気の特徴はこちらの記事を参考にしてください
今はまだ三種換気の方が需要が高い
一種換気はあまり知られていません
一条工務店の性能を他社での実現が難しい
一条工務店のような断熱材や換気システム、高性能の窓を採用すると高額な見積もりになってしまいます
しかも換気システムは他のハウスメーカーも採用しているが、性能はやっぱりロスガードの方が高いです
間取りやおしゃれさも重要にしている他社では一条工務店ほどの性能を求めた住宅を作るのが難しい
『性能特化』の一条工務店だからこそ実現できた家です
実際に住んだらグランセゾンは快適だった
一条工務店にあるアイスマートとグランセゾンでは性能に差があります
性能は劣りますが私はグランセゾンを選びました
グランセゾンでも冬は床暖房で寒くありません
夏もエアコンで快適に過ごせます
光熱費を考えるとアイスマートの方が良いのかもしれませんが、グランセゾンのメリットが勝ちました
グランセゾンにしたいが性能がな、、と悩んでいる方はグランセゾンで問題ありません
まとめ
グランセゾンはダブル断熱が採用されていません
さらに断熱材もアイスマートやグランスマートよりも薄くなっています
アイスマート | グランセゾン | |
外壁 | 高性能ウレタンフォーム140mm+50mm | EPS1号相当120mm |
天井 | 高性能ウレタンフォーム235mm | EPS1号相当145mm |
床 | 高性能ウレタンフォーム140mm | EPS1号相当90mm |
この断熱材の差がQ値の差につながっています
アイスマート | グランセゾン | |
Q値 | 0.51 | 0.98 |
グランセゾンも十分高性能でトップレベル
住みごごちとしては大きな差はでません
グランセゾンにしたいけど性能が落ちるのがと気にしている人はグランセゾンで問題ないです
内装やさらぽかが採用できないなど違いはありますが、アイスマートにこだわりがなければグランセゾンをおすすめします
もし他社で一条工務店と同じ性能を求めている方がいるならあきらめましょう
そもそも一条工務店と同じ性能は実現できませんし、家づくりのコンセプトも違います
たとえば大手のハウスメーカーでよく聞いたのは、家はメンテナンスしながら住んでいくものという考え方です
無垢床のようにキズや劣化があるほど味がでて思い出になるものもある
仮に近い性能を実現できても高額な見積もりになります
一条工務店の坪単価は確かに高いですが、省エネ効果も考えるとトータルコストは安い
一条工務店の坪単価についての記事はこちらを参考にしてください
コスパなら一条工務店一択です
一条工務店の断熱材はおすすめです
グラスウールやロックウールはおすすめしません
グラスウールやロックウールは湿気に弱いです
湿気で断熱材の断熱性能が大幅に低下します
水分を含むと重く、大きくなるため壁のすき間も増え気密性も低下します
結露で劣化し家の寿命も短くなる
断熱材は断熱性能だけ見てもダメなんだね